2016年4月18日月曜日

文字本! 2016年3・4月


先月および今月は、漢字関連中心に文字本が多めの月に。(日本語関連も多し)
そして懐具合は、侘びしい…。

eye 91

eye編, eye, 2016

今号の特集は「London Letters」など。

すばらしき手描きの世界

チョークボーイ著, 主婦の友社, 2016

おしゃれなお店でよく見かける黒板にチョークで手書きされた看板やメニューなどの作品集。

文字の博覧会―旅して集めた"みんぱく"中西コレクション (LIXIL BOOKLET)

西尾哲夫著, 臼田捷治著, 浅葉克己著, 永原康史著, 八杉佳穂著, LIXIL出版, 2016

京都は中西印刷の先代である中西亮氏が世界中を旅して収集し、“みんぱく"こと国立民族学博物館に収められた「中西コレクション」書籍。現在、大阪はグランフロントのLIXILギャラリーにて展覧会が開催中。5月17日(火)まで。
東京は2016年6月2日(木)~8月27日(土)に開催予定。

漢和辞典の謎 漢字の小宇宙で遊ぶ

今野 真二著, 光文社新書, 2016

「漢和辞典」と「漢字辞典」は何がちがうのか?漢和辞典はなぜ頑固でひねくれ者に見えるのか?日本人のある欲求から生まれた「鰯」という漢字。「梟(フクロウ)」という字の恐ろしい由来を載せた辞典。「おおざと」「こざとへん」は「のぼりざる」「こざるへん」だった!?画数の多い漢字No.1はどこに載っているか?ある意味拷問…どう引いたら目当ての字に辿り着けるのか?キラキラネーム用辞典はこんなに昔から…。外国人が作った不思議な漢字辞典…etc.

書 - 筆蝕の宇宙を読み解く

石川九楊著, 中公文庫, 2016

私たちはなぜ、書を美しいと感じるのか。東アジアの文化の根柢をなす書は、どのような表現構造をもつのか。具体的に数々の名品を鑑賞し、ときには指でなぞり「書く」行為の追体験をすすめるなど、さまざまな角度から「書」の魅力にせまる十二の講義。

日本語通

山口 謠司著, 新潮新書, 2016

日本語はスリリングな情報と知られざる歴史の宝庫である。

(中略)

漢字、発音、文法、歴史について、思わず人に話したくなるウンチクの嵐!

会話にも、メールにも、手紙にもすぐに役立ち、知れば知るほどおもしろい。

楽しみながら、読者を奥深い日本語の世界へ誘う一冊。

漢字と日本語

高島 俊男著, 講談社現代新書, 2016

読んだその日から、つい誰かに話したくなる漢字雑学の数々。

中国文学者が漢字と日本語の面白さを洒脱に書き下ろしたPR誌「本」の人気連載、新書化第二弾!

日本語を作った男 上田万年とその時代

山口 謠司著, 集英社インターナショナル, 2016

明治維新を迎え「江戸」が「東京」となった後も、それを「とうきやう」とか「とうけい」と様々に呼ぶ人がいた。明治にはまだ「日本語」はなかったのである。「日本語(標準語)」を作ることこそが国(国家という意識)を作ることである―近代言語学を初めて日本に導入すると同時に、標準語の制定や仮名遣いの統一などを通じて「近代日本語」の成立にきわめて大きな役割を果たした国語学者・上田万年とその時代を描く。

漢字廃止の思想史

安田 敏朗著, 平凡社, 2016

効率論や西洋型先端思想やナショナリズムに基づいて漢字を制限もしくは廃止する思想を思想史として総括した意欲作。

祖父江慎+コズフィッシュ

祖父江 慎著, パイインターナショナル, 2016

ブックデザイナー・祖父江慎の主立った仕事を「コミックス」「読み物」「ビジュアル」「コズフィッシュ以前」の4カテゴリーに分けて祖父江自らによる解説とともに一挙掲載。加えて本文フォーマットや造本の設定書なども多数収録、巻末にはコズフィッシュ以前から2016年現在までの全仕事を網羅したブックリストも併録。
何よりも、装丁や組版の設計過程まで掲載されていて勉強になる。

2016年4月10日日曜日

文字小説、または「漢字」小説、始まる

「新潮」 2016年5月号からの新連作『文字渦』が始まる。



タイトルは、中島敦『文字禍』のオマージュかな。
(勝手な推測ですが。こちらは青空文庫で読めます。ワタクシまだ読んでないけど…

目次より、
帝国・秦。陶工の俑は謎めく貴人に命じられて俑を作る。そして二千年後、俑の俑から三万の漢字が発掘された――未踏の「漢字」小説。
とある通り、秦の時代の、ある貴人と俑(兵馬俑の俑)とそれを作る俑という人物と文字が絡むお話である。
…とまあワタクシの下手な説明より一読が一番。
サワリが新潮社サイトの「新潮」ページにある立ち読みにて読めますのでご一読を。