Sunday, 27 February 2011

【もじ見】名古屋活版地金精錬所へ、手フート引取助手として

昨日、@nanikatsuさん(byなにわ活版研究所)にお願いしまして、手フート引取助手として名古屋活版地金精錬所にお邪魔いたしました。


工場内にお邪魔した途端にこんな痺れる光景が現前に!
50台以上の活字鋳造機が全て現役で稼働していてこれらは全て和文活字用で、別棟には欧文活字用の活字鋳造機が数台稼働しています。

活字鋳造機の群れ!

活字鋳造機の群れまた群れ!!


そして鋳造された活字はこのように棚にびっしりと置かれています。(2階も同様にびっしり詰まってます)

新品の活字の寝床


2階の一角には、これまた現役バリバリのベントン彫刻機数台がドドンと鎮座しています。

ベントン彫刻機


その針先にはパターンがセットされており、これをトレースすることで母型を作ります。パターンや母型が無造作に置かれているのが現役さを醸し出しています。

母型の山!

銅や亜鉛など、様々な素材から作られたパターンたち

その2

「辺」の異体字のパターンたち


以下の「怜」「西」のパターンは、特殊な字形のため社長自ら字を起こして作成したものです。こちらの工場では、活字鋳造だけでなく、字起こしからパターン、母型までも制作してしまいます。

パターン「怜」。「マ」の3画目を垂直線にという要望で。

おそらく「西」の異体字


手フート引取作業しつつ、お話を伺い工場内も見学させていただきましたが、こちらが勝手にドタバタしてしまい、名刺をお渡しするのを忘れるという失態をしたのが痛恨の極み。またお伺いできた暁には…。

それから、今回の訪問の前週に@nanikatsuさんが一度伺っており、その訪問記(活字の里を訪ねて|なにわ活版研究所)がありますのでそちらもご覧ください。


【おまけ】1990年の写研書体見本一覧


図々しくも、ステッキと「ウサギ」の活字をお土産として頂いてきてしまいました。

ステッキ

「ウサギ」の活字

「ウサギ」の活字アップ




今回の道中、@nanikatsuさんと色々お話しさせていただいて企画のヒントになるようなものを沢山頂きました。このヒントを元に大風呂敷な企画を思いつきましたのでちょっと進めたいと思います。が、期待せずにお待ち下さい(苦笑)。

Friday, 25 February 2011

【書籍情報】世界の文字の写本とローマン・インスクリプション本

一昨日、偶々天牛書店のブログを見ていたところ、非常に気になる文字本2冊を発見しまして、衝動的に購入してしまいました。せっかくなのでその文字本2冊を紹介します。


『文字の博物館』(モリサワ)

解説は、天牛書店ブログから引用させていただきます。
フォント・メーカー、モリサワが翻訳復刻した文字史書「文字の博物館」が入荷しました。原著は、19世紀フランスの古文字学者・活字製作者ジョセフ・バルタザール・シルヴェストルの"Paleographie Universell"。洋の東西を問わず広く収集した古文書から取った様々な文字をフルカラーで掲載した、書体研究のみならず美術的観点からも興味深い一冊です。
引用元:「文字の博物館」入荷のお知らせ|ふるほんや天牛書店 天神橋店 公式ブログ「天牛書店 天神橋便り」

以下に写真をば。中身はこんな感じです。

表紙

漢字・日本文字・満州文字

チベット文字・モンゴル文字・インド系文字

アラム文字・サマリア文字・ヘブライ文字

アラビア文字

エジプト文字

ギリシア文字

ラテン文字

裏表紙はなにげに愛らしい




『Alphabetum Romanum 』

購入した当人が余りよく解っておりません。
詳細は以下の引用をご覧ください。
  • 書名:Alphabetum Romanum 「ローマのアルファベット」限定復刻版
  • 著者:Felice Feliciano/Giovanni Mardersteig(ed.)
  • 出版元:Editiones Officinae Bodoni
  • 詳細:背革装 天金
       限定400部(No.352)
       手彩色図版25葉
       函少イタミ
       表紙少シミ 普通
       23×15.5cm
       英・伊文
  • 刊行年:1960

15世紀イタリアの詩人、カリグラファー(書法家)、印刷家フェリーチェ・フェリシアーノ(1433-1479)によるアルファベット書体研究書「ローマのアルファベット」復刻版。原本は、古代ローマの碑文を元に円と正方形を使って均整の取れた書体をデザインする方法を著した、現在バチカン図書館に収蔵されている貴重写本。
 19世紀イタリアのタイポグラファー、ボドニの名を冠した私家版工房オフィチナ・ボドニより刊行された本書は、全ページをハンド・プレス(手引き印刷機)で刷り、フェリシアーノのアルファベット図版には手彩色を施し、解説ページに掲載した図版をエリオグラビュール(写真銅版)で印刷した、凝った造本の限定版。
レタリングやカリグラフィー、タイポグラフィーといった文字デザインの歴史上、きわめて重要で、美しい1冊です。
引用元:Alphabetum Romanum 「ローマのアルファベット」限定復刻版【ra172184】-【楽天オークション】

以下に写真をば。中身はこんな感じです。



小口はザンバラ

挨拶文?のようなペラ


目次

パラフィン紙が写真の頁に挟まれている

Capital A:Barが上にある

Capital E:ちょっと幅広?

Capital G:下部のArmが水平

Capital K:異様に幅広

Capital R:ふむふむ

Capital S:やっぱり下部のArmが水平で
Serifデカッ!

???:Capital Zの次頁にあった謎の文字

最後の謎の文字の解説の英訳を読んでもよくわかりません…

【イベント情報】「秀英体100」

さて、長らく首をなが〜くして待っていましたが、皆様ご存知の通り、遂に昨日情報解禁となりました「秀英体100」の大阪展。蓋を開けてみたらあら吃驚、2会場(dddギャラリーとモリサワ)になってます!
関連イベントもスゴい!
開催日当日は「ギャラリートーク」と題して出演者は南部俊安+高橋善丸+杉崎真之助+三木健の4名。「制作して下さった秀英体ポスターについて、各氏から直接ご紹介」ということです。
そしてもう一つが「特別講演会」。杉浦康平さんが出演!!!すごいですねぇ。「『季刊銀花』のデザインにまつわるお話をたっぷりうかがえる2時間」ということでどんなお話を伺えるのでしょうか?

詳細は、展覧会「秀英体100」のおしらせ | DNP 大日本印刷株式会社をご覧ください。

Sunday, 20 February 2011

【イベント参加】みんぱくゼミナール「日本の文字・世界の文字」に行ってきました

本日2011年2月19日(土)国立民族学博物館講堂にてみんぱくゼミナール「日本の文字・世界の文字」が開催されるということで、私管理人は午前のカリグラフィーのレッスン(芦屋)から高速を疾走しつつ参加してきました。

参加無料でしたが、「事前申込不要で450名」というのは今日のテーマからしてそんなに入るものなのかと訝りながら会場へ入ったところ8〜9割は席が埋まっていました。「えっ文字っ子こんなにいるの?!」と思ったのは早合点、みんぱくゼミナールは月1回開催で参加するとスタンプが貰えて10個貯まると何とかなるらしい(そのスタンプカードを紛失してしまった…)ので、沢山の方が見えられていたということ。残念。

今回のテーマの内容は、
1.世界の文字の概説
文字数(表記体系の数のこと)、分布、書字方向、書字材料、文字の種類について。 特に書字方向で「下から上へ」というのは洞窟で下から書いていって手の届くところまで書いたからという説が興味深い。
2.文字と言語・文化・宗教
1つの言語でも時代・民族・宗教などにより表記の文字が変わる場合もあること。
3.常識の非常識
アルファベットの方が簡単・進歩的・効率的で、文字は複雑→単純と変遷したという「常識」は実は非常識であること。 中米の文字の中には単純→複雑な形になったものもある。
4.漢字は煩雑だという常識
漢字1文字と表音文字1文字を比較するのがそもそもの間違い。基本的に漢字1文字が1単語に相当するので、表音文字を使用している言語の単語と比較しなければいけない。漢字は数万字もあり煩雑でラテン文字は基本26文字で簡単、というのではない。
5.漢字は多読、アルファベットも多読
英語の場合「a」には多くの読み方がある故、日本の漢字の多読を煩雑だと非難できない。
6.表音文字だと読めるか
英語の場合、単語ごとに同じ文字でも読みが異なることが多々あるので、見ても読めない単語がままある。つまりその単語を知らなければ読めない。その点では表語文字に相当する。
7.文字は知らないと読めない
英語の場合、読めても全く意味の分からない単語がある(例えば医学関係など)。漢字の場合、読めなくても意味が分かる場合がある、また書けないけど読める場合がある。
8.日本語の表記
漢字仮名まじり表記が基本だが、仮名だけでも表記可能で、表記に複数ルートある。

と、概ねこんな感じでした(管理人が内容をさらにまとめた故、間違い・勘違いなどありましたら申し訳ありません)。

表音文字の言語例が英語なので、表音文字を使う他の言語の場合はどうか聞きたかったのと、日本語の表記が漢字仮名まじりを採用し続けているもう少し突っ込んだ理由を聞きたかったです。

Saturday, 19 February 2011

【東京:イベント情報】Zapf展 「ヘルマン・ツァップ&グドルン・ツァップ カリグラフィーの世界」

え〜、エントリし忘れていました、こんな大事なすんごい展覧会を(苦笑)
どれだけすんごいか。この情報をTwitterに流したらエラいretweetsをされたくらい(笑)
会場は東京ですが、これは是非とも行っておかなければ後悔します。

今更云々しても遅いので詳細はJ-LAFのページをご覧頂くとして、このたびフライヤーが完成したということでここにも転載許可頂きましたので掲載いたします。


今回、管理人も微力ながら細かい印刷物制作のお手伝いをさせていただいてます(残念ながら上記フライヤーではありませんw)ので、そういう意味でも思いのある展覧会です。

【書籍情報】2011年2月・3月新刊予定「文字本」

さて久々の新刊情報ですが、今回は2月と3月の「文字本」新刊予定をご紹介します。


失われた文字についての会議が2004年3月にオックスフォードにて開催された時の、線文字A、ルウィ・ヒエログリフ、エラム楔形文字、楔形文字、古代イタリアの文字、カローシュティー文字、古代エジプトの文字、メロエ文字、マヤ文字、キープ(結縄)、満州文字、などについての論考を集めたものです。2011年2月発売予定。

版元:The Disappearance of Writing Systems–Equinox Publishing







ラテン文字書体デザインとタイポグラフィーについてのもの。管理人の個人的に興味のあるラテン文字の部位名称が今までにないもので、個人的には購入します、はい。中身についてはAmazonで「クリックなか見!検索」が出来ます。2011年3月発売予定。


版元:Type Form & Function–Rockport Publishers









版元:明治書院 雑誌『日本語学』 2011年3月号 2011年3月1日











安岡孝一著『新しい常用漢字と人名用漢字』三省堂 2011年3月下旬予定
e-honでは既に予約が始まっています。著者である安岡さんのブログでもご紹介されています。


甲斐睦朗 著『終戦直後の国語国字問題』明治書院 2011年3月25日


以上、2月・3月発売予定の文字本でした。


2011年2月25日追記情報
『日本語学』3月号と『終戦直後の国語国字問題』を追記。

Tuesday, 15 February 2011

【東京:展覧会巡り】東京都庭園美術館「タイポグラフィー」展行ってきました

私もたま〜に東京へ赴くことがありまして、今回は大学時代の同期の披露宴のため上京相成りまして、その序でとばかりに、東京都庭園美術館で開催されている「タイポグラフィー」展に参ってきました。

上の写真は証拠として撮ってきました。


印刷方法の特性による色ムラやら掠れやら見当ズレやらインク汚れやらあって、やはり実物を観ると色々と解ることがあって楽しいですね。しかもこういうのが今の視点からは「味」に見えてしまう。このような「味」は1950〜1960年代頃までのものにはあったのだけれども、1970年代以降になると、印刷機械などの精度向上からか、急激に綺麗になっていっているのも垣間見れて面白かったです。でもそれらは今の視点からは「つまらない」と感じてしまう。それは単なるノスタルジーなのだろう、または単にデザイン上の好みの問題(1960年代までのモダニズムが好み)とは思いますが、でもそれ以上に、精度向上の代償として何か失ってしまったものがあるのではないか、などと勘ぐってしまうのは考え過ぎかも知れないと思いながら大阪に帰ってきました。

勿論、図録は抜かりなく購入いたしました。トートバッグは予約しようか迷いましたが、サンプルを見たらお弁当箱が入るサイズだったんですね、思いの外小さかったので断念。。。

Wednesday, 9 February 2011

【東京:イベント情報】カリグラな写本の実物が観られる展示会

東京のイベントなのですが、MGスクールが所蔵している13世紀から18世紀の写本などが観られる「MG Private collections 展示会」が1月10日~2月28日まで開催中です。
日本では実物を観る機会はあまりないかと思います。

そして、2月13日(日)にはガチーニ校長直々によるギャラリートークが開催されます。
通常は月・水・日 休館ということなので、平日には行かれない方にとってはチャンスです。

詳細は、MG Private collections 展示会まで。

Wednesday, 2 February 2011

【イベント情報】みんぱくで文字ばな

Twitter上で@tmkhrさんのtweetで知る(@tmkhrさん多謝)。

2011年2月19日(土)国立民族学博物館講堂にてみんぱくゼミナール「日本の文字・世界の文字」が開催されます。

内容は、
日本の文字は、漢字と仮名を交ぜて使うところからか、特殊で、むずかしい文字といわれています。本当にそうでしょうか。世界の文字を比べながら、文字の本質とは何か、日本の文字の特徴は何かを考えてみましょう。

参加無料、事前申込不要で450名(先着順)
開演時間は13:30~15:00(13:00開場)

みんぱくはアクセスがちょっと大変ですが、当日東京の文字イベント(DTP勉強部屋ともじもじカフェ)に行けない私管理人は参加したいと思います。

詳細は国立民族学博物館websiteをご覧ください。

【イベント情報】字と絵の組み合わせ

本日の夕刊にて発見。
大阪は天満橋近くのgallery spoonにて『字×絵(ジカケルエ)』という展覧会が開催中です。


漢字や数字、アルファベットと絵を組み合わせた、かわいらしいイラストの作品が22点ほど展示されています。


詳細は、gallery spoonwebsiteをご覧ください。