Thursday, 14 June 2012

【INTER-ACTION展レポート番外|イベント情報】
安藤忠雄さんの建築を久々に体験して

昨年のKCF定期展、そして今回の「INTER-ACTION 手書き文字だから」展が開催されているギャラリー北野坂は、いわゆる「安藤建築」。

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ギャラリー北野坂の入っているWALL AVENUE


「安藤建築」を体験するのは何年ぶりだろうと記憶をたどると、14年前の1998年、この年は建築の再勉強のため大阪にやってきた最初の年で、とある深夜に住吉の長屋の正面を観に行ったのが最後かなと。それまでも学生の時分に関西へ来ては「安藤建築」を堪能してきていて、実見したものは以下に。

  • 住吉の長屋(外観だけ)
  • Times I&II
  • GALLERIA[akka]
  • ライカ(アパレル会社)本社ビル
  • 光の教会(日曜ミサにまで参加)
  • 兵庫県立こどもの館
  • 姫路文学館
  • 大淀のアトリエⅡ
  • 本福寺水御堂
  • ギャラリー野田
  • 大阪府立近つ飛鳥博物館
  • 姫路市立星の子館
  • サントリーミュージアム 天保山
  • 京都府立陶板名画の庭
  • チャスカ茶屋町

ふむ、こうしてみると、思ったほど数が多くなく、文字に移行した2000年以降はほぼ観てないなぁ。でもこれ、観に行く際の移動の面倒さは結構なものが。近つ飛鳥博物館(大阪府南河内郡河南町)などは、当時京都三条の旅館から目指して、文学館・こどもの館・星の子館の姫路行脚も徳庵(大学同期の実家)から目指して、それぞれ1日がかりだったかと。ましてや本福寺水御堂などは、淡路島! 当時は橋などかかっていなかったから、鷹取から(恐らく)須磨港でフェリーに乗って行った記憶が。今思えば、「よう行ったなぁ」。

そうして、上記の「安藤建築」を観て自分の中で咀嚼すること十数年、あるキーワードが実感として浮かぶ。それは「回廊」。普通、「安藤建築」といえば「コンクリート」、となるけれど、それよりもこの「回廊」は重要。「安藤建築」を体験すると、通路と階段とスロープでウロチョロウロチョロ出来るし、行きっぱなしではなく、元の場所に戻ってきたり思いがけない場所に出たり。これが意外に楽しい。どれくらい楽しいかというと、もし自分が子供だったらこの「回廊」で鬼ごっこ・かくれんぼ・缶蹴りなどしたい、そして大人にこっぴどく怒られる、と妄想してしまうくらい

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典型的な「安藤建築」の「回廊」。
こんな感じに階段が何層も下っていく。


ギャラリー北野坂は、見学ご遠慮ください旨の看板があって、建物をキョロキョロジロジロ観るのを憚るけれども、「回廊」を感じられる建物。「INTER-ACTION 手書き文字だから」展の際に体験してみてはいかが。

Wednesday, 13 June 2012

【第1回もじ勉】ラテン文字レタードローイング勉強会報告

去る6/9に、初めてのもじ勉を開催しました。参加者はワタクシを含めて計14名、濃い勉強会になったと自負しています。
そんな勉強会の模様を報告しようと思います。



❖設営

今回お借りしたFacto(ファクト)さんのスペースは、使用の自由度を高めるために照明や机などは別途設営する仕様になっているので、参加者の方々に手伝って頂きながら設営。これで勉強会をする手筈が整う(その模様を写真に収めるのを忘れてました)。



❖はじめに

  • ワタクシの自己紹介。何者か、何の職業か、色々と企画したりしてWEB上で行っていることなどを。
  • 特別参加の三戸&清水ペアと、2人展「INTER-ACTION 手書き文字だから」のご紹介。
  • 進行について
    • 事前に各自書いてきた文字を、順に前のホワイトボードに貼って発表。9時〜12時
    • 昼食。12時〜13時
    • 修正作業。13時〜14時
    • 修正した文字の発表。14時〜16時30分
    • 撤収作業。16時30分〜17時
    • 懇親会。18時30分〜
  • その他細かいことなど。

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いろいろ説明中、そして各自調整中
(photo by Mr. H)


そんなこんなで勉強会本編開始。



❖各自発表

自己紹介1分、発表2〜3分、講評6〜7分の、1人約10分程度で進行する予定で。
以下、発表される方のお名前はイニシャルのみにいたします。あしからず。



◆ワタクシ

1番手は、やはり言い出しっぺのワタクシから。

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書いてきた文字の説明をしているところ
(photo by Mr. H)


………みごとな太鼓腹デスナ、まるでローマンキャピタルのBのよう(苦笑


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書体はBastarda
(photo by Mr. H)


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一通り説明した後は、皆さんで講評し合う
(photo by Mr. H)


ヤンヤヤンヤと講評して頂き、検討・修正した方が良い箇所を確認。
この時点で20分くらい経過していた。やはり講評では文字談義に花が満開状態になるので止まりません(笑
とりあえずこのままの勢いで進めて行くということで。



◆Iさん


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書体はHelvetica
(photo by Mr. H)

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pのBowlとrとの間のスペースについて説明しているところ
(photo by Mr. H)



◆Sさん(お1人目)


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書体はトラヤヌス帝碑文のローマンキャピタル

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本来UであるところをVにした、果敢な挑戦
(photo by Mr. H)

古代のラテン語にはUは無く、VがUであったので、それを踏襲したスペルにしてみたとのこと。



◆Nさん(お1人目)


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文字は、とあるロゴからインスピレーションを受けて
(photo by Mr. H)


元となったものが見られなかったのが残念でした。



◆Eさん


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書体はTrajan

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白熱する講評
(photo by Mr. H)


この辺りから皆さん慣れ始めて前のめり気味に。



◆Hさん


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書体はGalliard Bold

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強さ控えめな方向で
(photo by Mr. H)



◆Yさん(お1人目)


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書体はPalatino

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Palatinoの優美さを活かして
(photo by Mr. H)



◆Yさん(お2人目)


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書体はローマンキャピタル

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手書き文字を切り貼りしてからトレース
(photo by Mr. H)



◆Uさん


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書体は何か失念とのこと、それを加工したもの

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ピオキオっぽいと絶賛
(photo by Mr. H)



◆Sさん(お2人目)


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書体はイタリック体

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たくさん書いた中から
(photo by Mr. H)



◆Nさん(お2人目)


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書体はオリジナル

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Nの左上角の処理で試行錯誤
(photo by Mr. H)



◆Fさん


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書体はベン・シャーンの文字を基にしたオリジナル
(photo by Mr. H)

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Oの配置の試行錯誤
(photo by Mr. H)



◆清水さん


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スパーレス(spurless)のa!
(photo by Mr. H)

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書体はオリジナル、というか皆いずこへ?


実は始めの方の発表から、皆で後ろに下がって文字のバランスを確認することをしていたわけです。
文字のスペーシングなどは、こうやって離れて観た方がよくわかります。そして、3文字ずつ確認していくのがミソです。


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皆で一歩下がって文字を凝視、の図
(photo by Mr. H)

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そして、皆いろいろな場所から文字を確認中
(photo by Mr. H)



◆三戸さん


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書体はオリジナル

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ガンダムっぽいなぁと思ったのはワタクシだけ!?
(photo by Mr. H)



皆さんの発表が終わって、時計をみたら30分オーバー。
お昼時間を13時15分までにして、そこから修正作業開始。



❖修正作業


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真剣なまなざしで作業に没頭するの図

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没頭中
(photo by Mr. H)

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没頭中
(photo by Mr. H)


皆さんの作業を考慮して、14時30分より修正した文字の発表をすることに。



❖修正した文字の発表


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ちょっと緊張気味?

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皆さん修正点確認のため凝視、そして撮影
(photo by Mr. H)



このように、修正前の文字と修正後の文字を並べて貼り、修正具合を確認して講評し合う作業をしていきましたが、予想に反して16時前に全員分終了してしまいました。



というわけで急遽、カリグラフィー体験コースを用意。未経験な方にカリグラフィーペンや平筆の書き心地を体験していただきました。

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(photo by Mr. H)



そして最後に、参加者みんなで各自文字を持って記念撮影。

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(photo by Mr. H)



以上、ザックリとですが、当日の模様を最初から最後まで記してみました。
写真だけでは当日の熱い講評の様子をお伝えすることは出来ませんが、やはり文字の話をするのは楽しい。そしてスペーシングは一筋縄ではいかないことも改めてわかりました。
これから何回も勉強会をやっていかなければ勿体ないかな、とも思いますので、また第2回目について企画を練る所存であります。



■写真協力:Mr. HことHさん

【行ってきた|イベント情報】カリグラファー三戸美奈子&清水裕子2人展

5/30から東京で開幕した三戸美奈子&清水裕子 2人展「INTER-ACTION 手書き文字だから」が昨日6/12より神戸にて開催しました。
神戸展の目玉は2つ。
ひとつは神戸のみのイベントとして窓に文字を書くライブイベント!
もう一つは東京でみんな遊んだ800個の文字!


❖窓に文字を書くライブイベント

このイベントは会期中毎日12時頃行われるもので、お2人の共同作業って中々観られないのではないでしょうかね。各日書く文字が変わるのかは確認してませんが、書く窓は変わるそうです。では早速その模様を連続写真にて。

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くるりん‘e’

中途からですみません、観るのに夢中で撮影するのを忘れてました。

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くる〜り‘R’

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足にょきにょき‘R’

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足払い‘R’

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シュッと

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もひとつシュッと

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おみあし揃えて‘A’

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くるりん…

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‘C’でした

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ずど〜んと縦

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そしてス〜ッと‘t’

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スイスイッと‘i’

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そして大技の…

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くる〜りくるくる‘O’

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する〜り‘n’

こうして「InterAction」の完成。引続きギャラリー名と日付を書き込み。

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三戸さんは毛筆、清水さんは平筆で、スススイ〜ッと

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文字が躍るように書き込み

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署名を書き込み

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完成!

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別アングルから

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空に

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も一つ別アングルから




❖800個の文字で遊ぶ

東京でも好評だった、800個の文字から自分に因んだ語を紡んで遊ぶコーナーが、神戸では中二階に特設して配置されてまして、思う存分楽しめます。

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壮観なもじたち


ワタクシは文字を紡ぐ際にいろいろテーマを設けてこのブログの屋号「文字る」のローマ字「MOJIRU」を作ってきましたので以下に。

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もじ遊びその1。キリッとした文字で。

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もじ遊びその2。楽しい感じの文字で。‘O’はこのくる〜りくるくるのでないと!

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もじ遊びその3。1文字づつ目を瞑って選んでゆく、その名も「おみく字」。
どんな文字の並びになるかは運次第。運勢は分かりません。

おみく字」はその場での思いつきです。



そして、実は一番やりたかった、この企画をきいた時に思いついた遊び、その名も「もじREMIX」またの名を「もじりMIX」。ガラスに書かれた文字でちょうどお題を思いついたのでこれ幸いと試したのが以下。

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わかります?

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わかります??

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わかっていただけましたでしょうか???

INTERをもじってWINTER。

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………

ACTIONをもじってHACTION………。


結果、「冬のハクション!」………、ありがとうございましたっ!くぅっ(泣)


何がしたかったかというと、文字と文字をミックスさせて文字をリミックスさせて、結果何かをもじりたかったんです。


まあそんなわけで、いろいろ遊べますので、大いに遊んできてください。
それから、カリグラフィー作品もありますので、忘れずにご覧ください。