2011年6月25日土曜日

【もじ勉(もじべん)】Wood Typeを組ませていただきに、なに活様へGO!

昨日の夜中にふと思い立って、ネットでWood Typeについて調べ色々と面白そうなサイトをはてブしたりつぶやいたりしていたら、それを観たなに活様が「やる?」と仰ったのをこれ幸いと、実験と称して図々しくも本日朝からWood Typeを組んできました。

現在のなに活様所蔵のWood Typeはこんな感じです。

Wood Type全体俯瞰

こんなのとか

こんなのとか

小さめのものや、ローマン体風なのも

イタリック体まで!!


今回は適当に選びまして、上記写真の2枚目と、4枚目上のWood Typeを使って私管理人の屋号であります「ESZETT (eszett)」を組んで手フートで刷ってみます。

まずは、組むための諸道具たちのご紹介。

上から、インテルと木インテル、ジャッキハンドル、ステッキ

木インテルの固まり

木製のファニチュアなど

インテル切り器

上から、ブラシ、ならし木とハンマー、インク缶と洗い油

これらをエッコラヨッコラと使いながら組んでいきます。まあなにぶん活字の組版作業が初めてなので手際の悪いこと。
ですので、組版しながら写真を撮るなどという芸当は出来ませんので、次はチェースに組み終わった写真を。

まあ、なんて汚い組版なんでしょう(苦笑

ズブの素人がやったらこんなもんでしょう(開き直り


組み上がったら、早速手フートへセット!

正面から

おまけの斜めから

セットし終えたら、インクの用意。

インキベラ、インキローラー、インキ練り盤

漢は黙って墨一色!
手フートにインクを盛り試し刷り。

試し刷り2回の結果

…う〜む、インクのノリが悪いですね。
この後、胴張りの高さかインクの盛り不足か色々試行錯誤しても上手く行かず、最後は薄い紙を張って活字の高さを調整してみました。

わかります?中央一寸下のクリーム色の横長長方形が活字の裏に貼った薄紙

この後もナンヤカンヤやりながら、活字の裏に紙をペタペタ貼りつつ微調整の嵐。
結果こうなりました。

ジャジャ〜ン!どう?

上の文字列所々消えてる、と仰る方、仕方ないんです、摩耗して他より高さが不足しているんです、勘弁して下さい。
…と泣きを入れたところで1回目はこれにて終了。


続きまして、第2回目をば(えっ?!
行きますけど何か?(爆

次は活字を変えまして、こちらを選択。

下のローマン体風活字を使って

組み上がり

刷り上がり。ジャッジャジャ〜ン♪

…ん、斜めってる?気にするなぁ〜。


とまあ、こんな感じで3時間、汗ダラダラかきながら至福のお時間でありました。(この後直ぐに製本所さんの見学会に直行す)
もう一寸組上げ方勉強せねばアキマセンね。




おまけ

上左:ブレース鋏、上右:鳥居鋏、下:アメリカRouse社のJob Stick

2011年6月23日木曜日

【もじ見】打合せ兼ねて、船木印刷様に伺いました

只今ちょこちょこと悪巧みを、なに活様(@nanikatsu)と考えていまして、その流れとしまして船木印刷様(@funaki_insatsu)に共だって打合せに向かうことと相成りました。

色々とこちらの希望を伝え、ああした方が良いこうした方が良いと、元のデザインについてや紙の厚さや種類についての打合せをしてきました。

が、それだけで帰る二人ではなく、図々しくもこれがチャンスとばかり、活版印刷機についてもあれこれ伺いつつ写真や動画を撮影してきてしまいました。

まずは、OKUMURA OSAKAの大判活版印刷機。B2まで印刷可能です。ふとZZガンダムを思い出したのはナゼ?(只今この印刷機のメーカーを捜しています)

印刷機の容姿全景。左から奥へ、用紙置き、版、印刷シリンダー、印刷紙受け

印刷機の容姿をちょっと横から。真ん中が版を収める処。その右の白いのがシリンダー。

版を据え置いたところ。9丁付け。右の白いのがシリンダー。

印刷された用紙はシリンダーの上から出てくる。そのためのくわえ装置。

用紙受け。


インク壷のローラー。用紙受けの下にあります。
(ピンぼけ御免 (^^;; )

用紙置き。

用紙置きに付く用紙を送る装置。実は、機械好きには堪らない造形です。

用紙を送る装置その2。

これらは橋本鉄工所製「B THREE AUTO」三人衆。こちらも活版印刷機。

HeidelbergのWindmill(Tiegel)の初期型。


初期型の特徴は、動力を伝えるベルトが剥き出し、右下のレバーの握りは黒(この機械のそれが赤いのは後の改良かも?)、フロントガードが四角ではない、などがあります(というかフロントガードが見切れてるorz)
後期型はなに活様が所有されています。


それから、大判活版印刷機の動いている様子も。

版が動きます。

印刷された用紙の動き。

用紙を送る装置。機械好きには堪らないカラクリのような動き。



というわけで、最近何気に活版印刷ライター気味なmojiruです。
(ホンマにそうしようかなww?)

2011年6月20日月曜日

【イベント参加】なにわ活版研究所オープンスタジオ「紙、い いかも」に行ってきた

6月18日(土)に開催された、なに活さんオープンスタジオ「紙、い いかも」に行ってきた来ました。

前回レストア中だった手フートも見事に完成し、稼動できる手フートがこれで6台(!)になっていました。現在同一場所で6台も稼動可能な手フートを所有している処ってそうそう無いでしょう。

(4月のオープンハウス時は4台が稼動していた)

(4月時:レストア待ちの5台目)

(4月時:バラバラだった6台目)

今回も手フート体験が出来ましたが、
それに加えてなに活さんが5月にNew Yorkに行かれた際の戦利品である雑貨の販売で思わぬモノを発見、即購入。

長年欲しかったモノが此処で出逢えるとは!(笑)

出会いって、思わぬ時にやってきますね(ちょっと大袈裟?)
中身はこんな感じ→Helveticards - Google 検索
勿体なくて遊べない、故に陳列しておきます。



後は、NYでの販売についてや、コラボ企画についてや、あれやこれやと、妄想もとい構想を話してきました。
(滞在時間中殆ど話し込んでたような)


その中で今一番実現に近いモノの一つが、リノリウムに手彫りで版を作って手フートで刷るというWS。
アメリカなどでは結構やられていてそれ用の版木(表面にリノリウムが貼られている)も販売されています。

これは葉書サイズくらい

売り文句の一つに「Cuts like butter; creates clean edges」(バターのように彫れてちゃんとエッジも出る)とあって彫りやすいです。


他の妄想もとい構想は追々実現に向けて動き出す予定です。
(実はごく一部が動き出してるのはヒミツ)


追伸:今回はすっかり話し込んでしまって写真撮るのもすっかり忘れてましたので、前回の使い回しと家撮りでお送りいたします。

2011年6月13日月曜日

【書籍情報】Futuraに関する書籍

先週、Linotype.com Blogにて紹介されていた、『Futura, une gloire typographique』という書籍を紹介。

Linotype.com Blogより引用)


現在、パリはGalerie Anatomeというところで6/23までFutura展が開催されているとのこと。その図録的な書籍として上記が販売されたそうです。

Linotype.com Blog曰く、
全文フランス語だけれども、豊富な資料—中には実例として殆ど知られていないものも!—価値ある一冊。
とのことで、是非とも手に入れたい一冊ですが、日本のAmazonでは現在取扱無しで、出版社のサイトでも購入できますが全てフランス語なので購入方法が皆目解らない状況です。(アメリカやイギリスのAmazonでも購入できるらしいですが、本当に購入してよいのか不明ですので敢えてしていません)

2011年6月10日金曜日

【書籍情報】今後刊行予定のデザイン関連洋書

直接文字関連のものではないですが、興味深い洋書が今後刊行予定ですのでちょっとばかりご紹介。




独Braun社のプロダクトデザインを多く手がけたDieter Ramsのまとめ本。それだけで買いです。
こちらはAmazonでは2011年6月22日より発売開始ということです。

詳細はPhaidonにて。




シンボルマーク好きには堪らない?!シンボルだらけの書籍。
こちらは発売中です。
Features over 1300 symbols, organized into groups and sub-groups according to their visual characteristics.

詳細はLaurence King Publishingにて。




ルフトハンザのCI・VIやら広告やら何やら様々なデザインを紹介。Otl Aicherも関わってます。
Amazonでの発売は2011年11月28日予定。

詳細はLars Müller Publishersにて。