ラベル 漢字 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 漢字 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2017年7月20日木曜日

【文字本】日本語表記について(と漢字)の書籍がたて続けに発売されたのでまとめて紹介してみる

今月は、立て続けに日本語表記についての書籍が刊行されてる。
書と漢字の書籍も一括に紹介する。


文學界2017年8月号

文藝春秋, 2017
今号の対談が石川九楊さんだったので購入。


幻の日本語ローマ字化計画 ―ロバート・K・ホールと占領下の国字改革

茅島篤 編集, くろしお出版, 2017
終戦後の占領下、日本語表記をローマ字化する計画の資料集。


かなづかい研究の軌跡

今野真二 著, 笠間書院, 2017
これまでのかなづかい研究を「追実験=トレース」し、かなづかいに対する問題意識を検証した書。


「あて字」の日本語史

田島優 著, 風媒社, 2017
当て字に焦点を当てた日本語史。


甲骨文の話 (あじあブックス)

松丸道雄 著, 大修館書店, 2017
表題の通り、甲骨文字について。


2016年4月18日月曜日

文字本! 2016年3・4月


先月および今月は、漢字関連中心に文字本が多めの月に。(日本語関連も多し)
そして懐具合は、侘びしい…。

eye 91

eye編, eye, 2016

今号の特集は「London Letters」など。

すばらしき手描きの世界

チョークボーイ著, 主婦の友社, 2016

おしゃれなお店でよく見かける黒板にチョークで手書きされた看板やメニューなどの作品集。

文字の博覧会―旅して集めた"みんぱく"中西コレクション (LIXIL BOOKLET)

西尾哲夫著, 臼田捷治著, 浅葉克己著, 永原康史著, 八杉佳穂著, LIXIL出版, 2016

京都は中西印刷の先代である中西亮氏が世界中を旅して収集し、“みんぱく"こと国立民族学博物館に収められた「中西コレクション」書籍。現在、大阪はグランフロントのLIXILギャラリーにて展覧会が開催中。5月17日(火)まで。
東京は2016年6月2日(木)~8月27日(土)に開催予定。

漢和辞典の謎 漢字の小宇宙で遊ぶ

今野 真二著, 光文社新書, 2016

「漢和辞典」と「漢字辞典」は何がちがうのか?漢和辞典はなぜ頑固でひねくれ者に見えるのか?日本人のある欲求から生まれた「鰯」という漢字。「梟(フクロウ)」という字の恐ろしい由来を載せた辞典。「おおざと」「こざとへん」は「のぼりざる」「こざるへん」だった!?画数の多い漢字No.1はどこに載っているか?ある意味拷問…どう引いたら目当ての字に辿り着けるのか?キラキラネーム用辞典はこんなに昔から…。外国人が作った不思議な漢字辞典…etc.

書 - 筆蝕の宇宙を読み解く

石川九楊著, 中公文庫, 2016

私たちはなぜ、書を美しいと感じるのか。東アジアの文化の根柢をなす書は、どのような表現構造をもつのか。具体的に数々の名品を鑑賞し、ときには指でなぞり「書く」行為の追体験をすすめるなど、さまざまな角度から「書」の魅力にせまる十二の講義。

日本語通

山口 謠司著, 新潮新書, 2016

日本語はスリリングな情報と知られざる歴史の宝庫である。

(中略)

漢字、発音、文法、歴史について、思わず人に話したくなるウンチクの嵐!

会話にも、メールにも、手紙にもすぐに役立ち、知れば知るほどおもしろい。

楽しみながら、読者を奥深い日本語の世界へ誘う一冊。

漢字と日本語

高島 俊男著, 講談社現代新書, 2016

読んだその日から、つい誰かに話したくなる漢字雑学の数々。

中国文学者が漢字と日本語の面白さを洒脱に書き下ろしたPR誌「本」の人気連載、新書化第二弾!

日本語を作った男 上田万年とその時代

山口 謠司著, 集英社インターナショナル, 2016

明治維新を迎え「江戸」が「東京」となった後も、それを「とうきやう」とか「とうけい」と様々に呼ぶ人がいた。明治にはまだ「日本語」はなかったのである。「日本語(標準語)」を作ることこそが国(国家という意識)を作ることである―近代言語学を初めて日本に導入すると同時に、標準語の制定や仮名遣いの統一などを通じて「近代日本語」の成立にきわめて大きな役割を果たした国語学者・上田万年とその時代を描く。

漢字廃止の思想史

安田 敏朗著, 平凡社, 2016

効率論や西洋型先端思想やナショナリズムに基づいて漢字を制限もしくは廃止する思想を思想史として総括した意欲作。

祖父江慎+コズフィッシュ

祖父江 慎著, パイインターナショナル, 2016

ブックデザイナー・祖父江慎の主立った仕事を「コミックス」「読み物」「ビジュアル」「コズフィッシュ以前」の4カテゴリーに分けて祖父江自らによる解説とともに一挙掲載。加えて本文フォーマットや造本の設定書なども多数収録、巻末にはコズフィッシュ以前から2016年現在までの全仕事を網羅したブックリストも併録。
何よりも、装丁や組版の設計過程まで掲載されていて勉強になる。

2016年4月10日日曜日

文字小説、または「漢字」小説、始まる

「新潮」 2016年5月号からの新連作『文字渦』が始まる。



タイトルは、中島敦『文字禍』のオマージュかな。
(勝手な推測ですが。こちらは青空文庫で読めます。ワタクシまだ読んでないけど…

目次より、
帝国・秦。陶工の俑は謎めく貴人に命じられて俑を作る。そして二千年後、俑の俑から三万の漢字が発掘された――未踏の「漢字」小説。
とある通り、秦の時代の、ある貴人と俑(兵馬俑の俑)とそれを作る俑という人物と文字が絡むお話である。
…とまあワタクシの下手な説明より一読が一番。
サワリが新潮社サイトの「新潮」ページにある立ち読みにて読めますのでご一読を。

2014年7月13日日曜日

文字書籍情報 2014年6月

表題どおり、1ヶ月で購入した文字本を紹介。

Books

ユニコーン―キャクストンの挑戦

Cynthia Harnett著 眞方陽子訳. 南窓社. 2014

キャクストンの小説。

漢字に託した「日本の心」

笹原宏之著. NHK出版新書. 2014

東アジア各地に広がる漢字文化。漢字への日本人の思いは強く、意味や音だけでなく情感や形にまでこだわり、他国には見られないほどの愛着をもってフル活用してきた。ひらがな、カタカナ、数々の国字も、漢字なしには生まれてはいない。漢字を消化・吸収し、考え、遊び戯れ、ときに悩み、誤解や曲解を重ねた2000年の歴史。それを見ていけば、日本人とは何かが見えてくる。

ことばと文字 1号-国際化時代の日本語と文字を考える

日本のローマ字社編. くろしお出版. 2014

国際化時代に「日本語の未来と文字を考える」新雑誌の創刊号。発行公益財団法人日本のローマ字社。総発売元くろしお出版。アメリカの日本語教育最新事情ほか、有益な情報が満載。田中克彦氏ほか豪華執筆陣20名。

同訓異字

白川静著. 平凡社. 2014

660の言葉を取り上げ、漢字の使い分けを解いた『字通』の付録「同訓異字」を読みやすく。これを割愛した『字通・普及版』を補完するための一冊。

訓読みのはなし 漢字文化と日本語

笹原宏之著. 角川ソフィア文庫. 2014

言語の差異や摩擦を和語表現の多様性へと転じた訓読みは、英語や洋数字、絵文字までも日本語の中に取り入れた。時代の波に晒されながら変容してきた訓読みのユニークな例を辿り、奥深い日本語の世界に迫る。

なぜ人は書くのか

茂呂雄二著. 東京大学出版会. 1988

言葉を文字にするということは、何と「大きな一歩」であることか。書くということ、書き始めるということのもつ意味を生成的記号論の立場から徹底解明。

2014年6月3日火曜日

文字書籍情報2014年2月から5月までまとめて

数ヶ月ぶりの更新。
その間に刊行され、せっせと買いためた文字本などまとめて紹介。

Books

文字の言語学: 現代文字論入門

フロリアン・クルマス著 斎藤伸治訳. 大修館書店. 2014

文字の役割、表音文字と表意・表語文字、表音の種類、歴史、文字使用の心理などを総合的に扱った文字の言語学の入門書。

The Golden Thread: THE STORY OF WRITNG

Ewan Clayton著. Counterpoint. 2014

 

かなづかいの歴史 - 日本語を書くというこ

今野 真二著. 中公新書. 2014

中学・高校の古文の授業で私たちは「歴史的かなづかい」に出会い、例えば現在「カワ」と発音する語がかつては「かは」と書かれたことを知る。なぜ発音と表記は違うのか、表記はいかに揺れてきたのか。仮名が生まれた十世紀の『土左日記』に始まり、藤原定家の「定家かなづかい」、中世の実用的な文書、契沖のかなづかい。そして明治期の小学校教科書や野口英世の母の手紙まで。「かなづかい」でたどる日本語の歴史。

日本語の近代: はずされた漢語

今野 真二著. ちくま新書. 2014

江戸期までの日本語は、日本の固有語である和語と、中国語から借用した漢語とが緊密に結びついて形成されてきた。そこでは、訓を媒介にして漢語の意味をとらえるシステムが働き、漢語が日本語にとっての「公性」を支えていた。しかし、日清戦争頃を境目として、使用する漢字を減らし、漢語をいわば「はずす」ような動きが起こった。近代国家へと変貌を遂げる過程で、日本語が初めて経験する人為的なコントロールとは?明治期の小学校教材を通してその全貌を追う。

日本語文字・表記の難しさとおもしろさ

高田 智和, 横山 詔一編. 彩流社. 2014

世界の諸言語の中で、日本語の文字・表記は最も複雑だといわれている。
使っている文字も、平仮名、片仮名、漢字、ローマ字と、複数の文字種を駆使しているのは日本語だけ。
このことは、和語には平仮名、漢語には漢字、外来語には片仮名のように、文字表記表現としての豊かさにつながる一方、
漢字の異体字や、送り仮名・仮名遣いなどの使い分けの原因ともなっていて、学習や実務での不合理さとして問題となっている。
本書は、2011年9月のNINJALフォーラム「日本語文字・表現の難しさとおもしろさ」(国立国語研究所主催)の講演・報告を
各分野の領域から展開し、それぞれ専門的関心により問題点を取り上げて、現代日本語の文字・表現の難しさとおもしろさを明らかにしていくもの。

MdN (エムディエヌ) 2014年 04月号

エムディエヌコーポレーション. 2014

文字とデザイン、その自由な関係性
タイポグラフィの現在

「タイポグラフィ」というのは実に不思議な存在だ。文字には当然、
言葉の意味を伝えるという側面があるが、グラフィック/ビジュアルとして
情報を伝えるという側面も持っている。
輪郭のはっきりしない言葉の世界と、グラフィックという
具象の世界が溶け合う場所がタイポグラフィなのか。
そんな自由な「タイポグラフィ」という存在を、さまざまなデザインを例に辿る。

日本語のミッシング・リンク: 江戸と明治の連続・不連続

今野 真二著. 新潮選書. 2014

同じ日本語なのに、江戸時代と現代では、なぜこんなにも違うのか? ――「月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也」―例えば、この芭蕉の言葉も現在の日本語とはずいぶん違う。では、いつ、どのように変化を遂げたのか? 「中間の時代」である明治期に注目し、「漢字・漢語=漢文脈」をキー・ワードに、その“断層”を探る。言葉が変りゆく現場を実感する、国語学のユニークかつ精緻なる冒険!

日本語の考古学

今野 真二著. 岩波新書. 2014

『源氏物語』を書いたのは誰と聞かれたら、多くの人は迷わず「紫式部」と答えるだろう。しかし現代の我々の常識は、必ずしも過去にはそのまま当てはまらない。残された写本や文献をつぶさに観察してみると、そこにはどんな日本語の姿がよみがえるだろうか。微かな痕跡からさまざまに推理する、刺激的な一書。

漢字の成り立ち: 『説文解字』から最先端の研究まで

落合 淳思著. 筑摩選書. 2014

世の中に流布している漢字の字源説の中にも、実は誤りが少なくない。それでは、「正しい」字源とは何なのか。どうすればそこに到達できるのだろうか。『説文解字』から白川静・藤堂明保まで、従来の字源研究を批判的に継承しながら、近年整理されつつある資料の活用と、科学的な方法論によって得られた最先端の成果を平易に紹介する。漢字の原点に関心を持つすべての人に送る新世代の入門書。

文字のつくりかた(デザインの現場BOOK)

デザインの現場編集部編. 美術出版社. 2014

佐藤卓、資生堂宣伝・デザイン部、佐野研二郎、北川一成など、第一線で活躍するデザイナーたちの取材、
さらに佐藤可士和×祖父江慎の対談を収録しています。
文字のつくりかた講座、書体見本など実用的な内容もたっぷり盛り込んだ、 「文字つくりかた」の最前線。

文字答問

白川 静著. 平凡社ライブラリー. 2014

井と丼の違いは?「若干」の意味は?詩歌を数えるときに一首・二首というのはなぜ?かかしはなぜ「案山子」と書く?―講演後の質疑や、折々に手紙で寄せられた読者からの質問を書き留め、『桂東雑記』(1~4)の最終章として書き下ろされてきた名回答二十篇。ことばの裏に歴史あり!

タイポグラフィ05 楽しく学ぶ文字入門

グラフィック社編集部編. グラフィック社. 2014

第一特集「楽しく学ぶ文字入門」。タイポグラフィ関連書籍で説明されているポイントを圧縮し、書体、文字組、情報などのジャンルごとにピンポイントで紹介。
気になるところから読み始めて、関連書籍で理解を深めていただくよう構成しました。タイポマンガ、すごろく、文字っ子度テスト、文字っ子あるあるツイート紹介など、肩の力を抜いて読めるコンテンツも満載です。
第二特集「文字をめぐる旅」では、ベルリン、ライプチヒ、ロンドンの文字関係の博物館やショップを紹介。地元在住のタイポグラファーやカリグラファーが知る人ぞ知るおすすめスポットを教えてくれます。
そのほか、専用書体特集では、ソニー、日本デザインコミッティー、アムステルダム国立美術館の専用書体を紹介。

漢字世界の地平: 私たちにとって文字とは何か

齋藤 希史著. 新潮選書. 2014

「読み書き」とはいかなる行為か? 漢字論の新たなる挑戦! 私たちは漢字のことをどのくらい知っているだろう。漢字はいつどのようにして漢字となり、日本人はこれをどう受けとめて「読み書き」してきたのか。そもそも話し言葉にとって文字とは何か。和語、訓読、翻訳とは? 古代中国の甲骨文字から近代日本の言文一致へ――漢字世界の地平を展望し、そのダイナミズムを解き明かす。

日本語とハングル

野間 秀樹著. 文春新書. 2014

仮名、漢字、ローマ字など他では考えられないほど様々な文字が混じる日本語は、驚天動地の不思議な言語。そのユニークさは、英語や中国語以上に、似た文法の韓国語、現代言語学の水準に匹敵する思想を基礎に創られたハングルという文字との比較を通してより明瞭に見えてくる。

部首ときあかし辞典

円満字 二郎著. 研究社. 2014

部首の意味がわかると同時に、漢字の基本的な意味も理解できます。幅広く286項目の部首を収録。現在出版されている漢和辞典に収録の部首はほぼすべて掲載。例として取り上げる漢字は、常用漢字、人名用漢字をすべて含む5000字余り。専門用語を使わない、“読みもの”として楽しめるような、わかりやすい記述。巻頭に「部首画数索引」、巻末に「部首名称索引」と「漢字音訓索引」を用意。

キリール文字の誕生―スラヴ文化の礎を築いた人たち―

原 求作著. ぎょうせい. 2014

現在、ロシアや東欧諸国で使われているロシア文字、「キリール文字」誕生までの壮大なストーリー。キリール文字の創始者キリール、メフォージイ兄弟。その波乱にみちた生涯を激動のヨーロッパ史の中に紡ぐ。

目の眼 2014年07月号

株式会社目の眼. 2014

特集 文房四宝の世界 東洋の心を知る
古来、筆や硯、墨、紙は文字や絵を生み出す大切な道具でした。
特に文人と呼ばれた中国の知識階級の人々はそれらを文房四宝と予備、様々な文房具を作り珍重しました。
「台北故宮博物院」の出品作と日本に伝来した見事な文房四宝にスポットを当て、文人の世界をご紹介します。

これだけで買い。

墨 2014年 06月号

芸術新聞社. 2014

台北 故宮博物院の
名品で学ぶ行書と草書

来たる6月24日より、「台北 國立故宮博物院『神品至宝』」展が開催されます(東京国立博物館で開催後、九州国立博物館に巡回)。「翠玉白菜」や「肉形石」の限定公開も話題ですが、王羲之「定武蘭亭序」、孫過庭「書譜」、蘇軾「黄州寒食詩巻」、黄庭堅「黄州寒食詩巻跋」など、書の名品の出品も注目されています。そこで今回は、これら同博物院の名品で、行書・草書を学びましょう。『墨』の特集で手習いをし、展覧会で実物を鑑賞できる絶好の機会の到来です。

え、京都とかの開催ないの?!

宮沢賢治: おれはひとりの修羅なのだ (日本のこころ218)

平凡社. 2014

宮沢賢治の自筆資料に何故か非常に興味をそそられたので、敢えてここにご紹介する次第。

Favorite Fonts

Australis Pro Swash
VICOMTE FY
Dream Script
Sinova
Sergio FY
Mengelt Basel Antiqua

Videos

John Stevens - YouTube
John Stevens - Flickr

Websites

Chromeography - photos of emblems, badges, logos on cars & other objects
副タイトルの通り、車や製品にあるエンブレムやロゴなどの写真をひたすら集めているTumblrサイト。

Type Fashion

Sans Form

Typography

Ken Briggs | AisleOne

2011年4月22日金曜日

【イベント参加】モリサワ 第4回モリサワ文字文化フォーラム 「現代日本の漢字文化」 ─新しい常用漢字をめぐって─

4月21日にモリサワにて開催された『第4回モリサワ文字文化フォーラム 「現代日本の漢字文化」 ─新しい常用漢字をめぐって─』に行ってきました。

文化審議会国語分科会委員として参画された京都大学大学院人間・環境学研究科の阿辻哲次教授の講演で,
改定された「常用漢字表」について特に一点シンニョウと二点シンニョウの混在の理由など伺うことが出来ました。
個人的には一点シンニョウと二点シンニョウの混在は納得してませんが、色々勉強不足もあってここでは何も言えません(^^;;


阿辻さんの著書の幾つかを紹介。










こちらは普及版の方です。大型本の『図説 漢字の歴史』もあります。


常用漢字表は、



2011年4月4日月曜日

【イベント情報】モリサワ 第4回モリサワ文字文化フォーラム 「現代日本の漢字文化」 ─新しい常用漢字をめぐって─

すっかり紹介した気になっていましたが、今月21日にモリサワにて『第4回モリサワ文字文化フォーラム 「現代日本の漢字文化」 ─新しい常用漢字をめぐって─』が開催されます。
改定された「常用漢字表」について、文化審議会国語分科会委員として参画された京都大学大学院人間・環境学研究科の阿辻哲次教授よりお話が伺えるとのこと。

参加申込はモリサワのサイト(フォーム形式)より受付けています。

2011年2月20日日曜日

【イベント参加】みんぱくゼミナール「日本の文字・世界の文字」に行ってきました

本日2011年2月19日(土)国立民族学博物館講堂にてみんぱくゼミナール「日本の文字・世界の文字」が開催されるということで、私管理人は午前のカリグラフィーのレッスン(芦屋)から高速を疾走しつつ参加してきました。

参加無料でしたが、「事前申込不要で450名」というのは今日のテーマからしてそんなに入るものなのかと訝りながら会場へ入ったところ8〜9割は席が埋まっていました。「えっ文字っ子こんなにいるの?!」と思ったのは早合点、みんぱくゼミナールは月1回開催で参加するとスタンプが貰えて10個貯まると何とかなるらしい(そのスタンプカードを紛失してしまった…)ので、沢山の方が見えられていたということ。残念。

今回のテーマの内容は、
1.世界の文字の概説
文字数(表記体系の数のこと)、分布、書字方向、書字材料、文字の種類について。 特に書字方向で「下から上へ」というのは洞窟で下から書いていって手の届くところまで書いたからという説が興味深い。
2.文字と言語・文化・宗教
1つの言語でも時代・民族・宗教などにより表記の文字が変わる場合もあること。
3.常識の非常識
アルファベットの方が簡単・進歩的・効率的で、文字は複雑→単純と変遷したという「常識」は実は非常識であること。 中米の文字の中には単純→複雑な形になったものもある。
4.漢字は煩雑だという常識
漢字1文字と表音文字1文字を比較するのがそもそもの間違い。基本的に漢字1文字が1単語に相当するので、表音文字を使用している言語の単語と比較しなければいけない。漢字は数万字もあり煩雑でラテン文字は基本26文字で簡単、というのではない。
5.漢字は多読、アルファベットも多読
英語の場合「a」には多くの読み方がある故、日本の漢字の多読を煩雑だと非難できない。
6.表音文字だと読めるか
英語の場合、単語ごとに同じ文字でも読みが異なることが多々あるので、見ても読めない単語がままある。つまりその単語を知らなければ読めない。その点では表語文字に相当する。
7.文字は知らないと読めない
英語の場合、読めても全く意味の分からない単語がある(例えば医学関係など)。漢字の場合、読めなくても意味が分かる場合がある、また書けないけど読める場合がある。
8.日本語の表記
漢字仮名まじり表記が基本だが、仮名だけでも表記可能で、表記に複数ルートある。

と、概ねこんな感じでした(管理人が内容をさらにまとめた故、間違い・勘違いなどありましたら申し訳ありません)。

表音文字の言語例が英語なので、表音文字を使う他の言語の場合はどうか聞きたかったのと、日本語の表記が漢字仮名まじりを採用し続けているもう少し突っ込んだ理由を聞きたかったです。

2011年2月19日土曜日

【書籍情報】2011年2月・3月新刊予定「文字本」

さて久々の新刊情報ですが、今回は2月と3月の「文字本」新刊予定をご紹介します。


失われた文字についての会議が2004年3月にオックスフォードにて開催された時の、線文字A、ルウィ・ヒエログリフ、エラム楔形文字、楔形文字、古代イタリアの文字、カローシュティー文字、古代エジプトの文字、メロエ文字、マヤ文字、キープ(結縄)、満州文字、などについての論考を集めたものです。2011年2月発売予定。

版元:The Disappearance of Writing Systems–Equinox Publishing







ラテン文字書体デザインとタイポグラフィーについてのもの。管理人の個人的に興味のあるラテン文字の部位名称が今までにないもので、個人的には購入します、はい。中身についてはAmazonで「クリックなか見!検索」が出来ます。2011年3月発売予定。


版元:Type Form & Function–Rockport Publishers









版元:明治書院 雑誌『日本語学』 2011年3月号 2011年3月1日











安岡孝一著『新しい常用漢字と人名用漢字』三省堂 2011年3月下旬予定
e-honでは既に予約が始まっています。著者である安岡さんのブログでもご紹介されています。


甲斐睦朗 著『終戦直後の国語国字問題』明治書院 2011年3月25日


以上、2月・3月発売予定の文字本でした。


2011年2月25日追記情報
『日本語学』3月号と『終戦直後の国語国字問題』を追記。

2010年12月23日木曜日

【文字情報】内閣告示「常用漢字表」説明会

「常用漢字表」が2010年11月30日に内閣告示されましたが、その説明会を文化庁が兵庫県は伊丹市にて開催するということです。
登壇者は、林史典さんと前田富祺さんが予定されているそうです。


日時:2011年1月22日(土)13時30分~16時40分
内容:
  • 内閣告示「常用漢字表」の概要の説明(林史典国語分科会長)
  • 内閣告示「常用漢字表」に関する鼎談(林史典国語分科会長,前田富祺漢字小委員会主査,氏原主任国語調査官)
場所:伊丹市立産業情報センター・マルチメディアホール(伊丹市宮ノ前2-2-2)

大きな地図で見る


申込方法は、電話(072-784-8068)又はFAX(072-784-8062)にて(emailでは無いです)、伊丹市都市創造部都市企画室まで。
締切りは、2011年1月15日(土曜日)ですが、締切り前であっても定員に達した場合には募集を締め切るとのこと。
詳細は、文化庁|内閣告示「常用漢字表」説明会の開催について(御案内)をご覧ください。