さて、その講演会「もじ談」ですが、第1回めの講演ゲストは、縁あってShotype Design 岡野邦彦さんをお呼びすることに相成りました。岡野さんとは、一昨年大阪で開かれたLetter Cuttingのワークショップで一緒になりまして、残念ながらそれ以来お会いする機会のないままオランダへ留学されていましたが、先日開催されたZapf展のお手伝いを岡野さんもワタクシもすることが決まりまして、そのドサクサで(忘れられているかと思いましたのでワタクシの師匠経由にて(^^;; )今回の講演のオファーをしました処、快諾を頂いた次第です。
では、以下に講演会の詳細と聴講募集のご案内をば。
講演内容
AXIS Latin(Basicを除く)やヒラギノUDの欧文デザインなどを手掛けたShotype Design岡野氏が、1年間のオランダ留学を振り返り、留学の様子や卒業制作で設計された書体についてレポートしていただきます。
オランダ、ハーグ市にある王立芸術アカデミー(Koninklijke Academie van Beeldende Kunsten, Den Haag (Royal Academy of Art, The Hague)、通称KABK)のタイプデザインコースに2010年9月から2011年7月まで留学したレポートを行います。このコースはプロのタイプデザイナーを目指すための専門のコースで、この年度のクラスには8カ国12人が集いました。
今回のレポートは、前半は簡単な自己紹介と留学に至った経緯やコースの概要と履修内容を、後半は卒業制作として作成した欧文デジタルフォント、Quintet(五重奏)ファミリーの制作プロセスを紹介します。ファミリーの一つであるQuintet Scriptは、5つのバリエーションで構成され、単独でもレイヤー状に重ねても使え、ユーザが好みの組み合わせを楽しむことができるフォントです。
・プロフィール―文字・書体に興味を持つきっかけ~現在までの仕事について
・留学レポート―オランダの文字事情・KABKとは・授業内容など、および卒業制作について
・今後の活動予定について
■日時
2011年10月23日(日)開場14:30、講演15:00~16:30
■会場
旧船場アートカフェ(〒541-0056 大阪市中央区久太郎町3-2-15 三休橋エクセルビル北館B1F)
■定員
30名程度(応募者多数の場合、応募メールの先着順で、一部の方は立見となる場合があります。予めご了承ください)
■参加費
無料
■お申込先
メールにて、mojirukai@gmail.com宛まで、件名に「【岡野邦彦氏講演申込】」を記入してお申込ください。
※お申込頂いた方には受領の旨の返信を致しますが、今回は手動で致しますので遅れる場合がありますことを予めご了承ください。
※なお、頂きましたメールアドレスは今後の「文字る」イベントのお知らせ以外には使用いたしません。
■主催
文字る会
■問合せ先
mojirukai@gmail.com
http://mojirukai.blogspot.com/
■講演者略歴
岡野邦彦(Shotype Design、タイプデザイナー、パッケージデザイナー)
- 兵庫県出身
- 1995年、京都市立芸術大学美術学部デザイン科ビジュアルデザイン専攻卒業。
- 1995年~2005年、株式会社イングアソシエイツ、パッケージデザイナーとして10年間勤務。
- 2005年、タイププロジェクトに参加し、「AXIS Condensed, Compressed」(2008年度グッドデザイン賞受賞)の欧文デザイン(AXIS Basic欧文デザインは、現Linotype社の小林章氏が担当)、(株)デンソーがタイププロジェクトと共同開発した「ドライバーズフォント」(2009年度グッドデザイン・フロンティアデザイン賞受賞)の欧文デザインを担当。
- 2008年、Shotype Designを設立。
- 2009年、大日本スクリーン製造(株)ヒラギノUD(角ゴ・丸ゴ・明朝)の欧文デザインを担当。
- 2009年、担当したAXISフォントの欧文が独立した「AXIS Latin Pro」が発売。(2010年度グッドデザイン賞受賞)
- 2011年 オランダ王立芸術アカデミー(KABK) Type and Media(マスターコース)卒業。
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