ギャラリー北野坂の入っているWALL AVENUE |
「安藤建築」を体験するのは何年ぶりだろうと記憶をたどると、14年前の1998年、この年は建築の再勉強のため大阪にやってきた最初の年で、とある深夜に住吉の長屋の正面を観に行ったのが最後かなと。それまでも学生の時分に関西へ来ては「安藤建築」を堪能してきていて、実見したものは以下に。
- 住吉の長屋(外観だけ)
- Times I&II
- GALLERIA[akka]
- ライカ(アパレル会社)本社ビル
- 光の教会(日曜ミサにまで参加)
- 兵庫県立こどもの館
- 姫路文学館
- 大淀のアトリエⅡ
- 本福寺水御堂
- ギャラリー野田
- 大阪府立近つ飛鳥博物館
- 姫路市立星の子館
- サントリーミュージアム 天保山
- 京都府立陶板名画の庭
- チャスカ茶屋町
ふむ、こうしてみると、思ったほど数が多くなく、文字に移行した2000年以降はほぼ観てないなぁ。でもこれ、観に行く際の移動の面倒さは結構なものが。近つ飛鳥博物館(大阪府南河内郡河南町)などは、当時京都三条の旅館から目指して、文学館・こどもの館・星の子館の姫路行脚も徳庵(大学同期の実家)から目指して、それぞれ1日がかりだったかと。ましてや本福寺水御堂などは、淡路島! 当時は橋などかかっていなかったから、鷹取から(恐らく)須磨港でフェリーに乗って行った記憶が。今思えば、「よう行ったなぁ」。
そうして、上記の「安藤建築」を観て自分の中で咀嚼すること十数年、あるキーワードが実感として浮かぶ。それは「回廊」。普通、「安藤建築」といえば「コンクリート」、となるけれど、それよりもこの「回廊」は重要。「安藤建築」を体験すると、通路と階段とスロープでウロチョロウロチョロ出来るし、行きっぱなしではなく、元の場所に戻ってきたり思いがけない場所に出たり。これが意外に楽しい。どれくらい楽しいかというと、もし自分が子供だったらこの「回廊」で鬼ごっこ・かくれんぼ・缶蹴りなどしたい、そして大人にこっぴどく怒られる、と妄想してしまうくらい。
典型的な「安藤建築」の「回廊」。 こんな感じに階段が何層も下っていく。 |
ギャラリー北野坂は、見学ご遠慮ください旨の看板があって、建物をキョロキョロジロジロ観るのを憚るけれども、「回廊」を感じられる建物。「INTER-ACTION 手書き文字だから」展の際に体験してみてはいかが。
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