Rogers, Bruce. The Construction of Roman Letters by Albrecht Dürer. Dunster House, 1924 |
先週『typographics ti:』誌268号を購入しパラパラ捲っていたら、連載「TYPE RELAY」にて『The Construction of Roman Letters by Albrecht Dürer』なる書籍が紹介されていて、写真を見た途端に衝動が。その衝動の赴くまま米国密林で発見、すぐさまポチッ!………衝動いと恐ろしき、結構なお値段だのに。
元は1525年に出版された、画家の(他色々な活動をした)Albrecht Dürerが記した幾何学に関する「Four Books on Measurement」と呼ばれる『Underweysung der Messung mit dem Zirckel und Richtscheyt』という論文のうちの「book III」に現れる、ラテン文字を幾何学的な構成で描画した図版。
(因みに、英語名は「Instructions for Measuring with Compass and Ruler」、日本語名は一般に「測定論」と呼ばれているが、日本語版書籍名は「測定法教則」(中央公論美術出版刊)である。)
この書籍は、「Centaur」を復刻したタイポグラファー・書体デザイナー(書籍デザイナーとしても)のBruce Rogersによって、1923年に制作、1924年に刊行されたプライベートプレスで、350冊印刷されたうちの1冊。上記Dürer論文の図版を掲載したものだけれど、文字のバリエーションを一部省いている。ラテン文字の構成を学ぶためのものというより観賞用に近いかも。パラパラ眺めるもよし、じっくり味わうもよし、な1冊です。
以下に、内容を一部公開。
Aの図版。左のAの頭髪は寝癖ではねてますw |
Gの図版。同心円に近い姿。 |
Nの図版。左側、花形満ばりの… |
Qの図版。これに心打たれて購入ボタンを… |
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