2012年8月3日金曜日

【書籍紹介】The Construction of Roman Letters by Albrecht Dürer

The Construction of Roman Letters by Albrecht Dürer
Rogers, Bruce. The Construction of Roman Letters by Albrecht Dürer. Dunster House, 1924


先週『typographics ti:』誌268号を購入しパラパラ捲っていたら、連載「TYPE RELAY」にて『The Construction of Roman Letters by Albrecht Dürer』なる書籍が紹介されていて、写真を見た途端に衝動が。その衝動の赴くまま米国密林で発見、すぐさまポチッ!………衝動いと恐ろしき、結構なお値段だのに。

元は1525年に出版された、画家の(他色々な活動をした)Albrecht Dürerが記した幾何学に関する「Four Books on Measurement」と呼ばれる『Underweysung der Messung mit dem Zirckel und Richtscheyt』という論文のうちの「book III」に現れる、ラテン文字を幾何学的な構成で描画した図版。
(因みに、英語名は「Instructions for Measuring with Compass and Ruler」、日本語名は一般に「測定論」と呼ばれているが、日本語版書籍名は「測定法教則」(中央公論美術出版刊)である。)

この書籍は、「Centaur」を復刻したタイポグラファー・書体デザイナー(書籍デザイナーとしても)のBruce Rogersによって、1923年に制作、1924年に刊行されたプライベートプレスで、350冊印刷されたうちの1冊。上記Dürer論文の図版を掲載したものだけれど、文字のバリエーションを一部省いている。ラテン文字の構成を学ぶためのものというより観賞用に近いかも。パラパラ眺めるもよし、じっくり味わうもよし、な1冊です。

以下に、内容を一部公開。

The Construction of Roman Letters by Albrecht Dürer
Aの図版。左のAの頭髪は寝癖ではねてますw


The Construction of Roman Letters by Albrecht Dürer
Gの図版。同心円に近い姿。


The Construction of Roman Letters by Albrecht Dürer
Nの図版。左側、花形満ばりの…


The Construction of Roman Letters by Albrecht Dürer
Qの図版。これに心打たれて購入ボタンを…

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