2013年2月21日木曜日

文字の世界の入口に立ったあなたにオススメする必読文字本【欧文書体編】

今回は欧文書体のための定番書籍といわれているもので特に包括的な内容のもののうち、ワタクシが所有している書籍をご紹介。

The Origin of the Serif

The Origin of the Serif

Edward M. Catich. St Ambrose Univ; second edition. 1991

セリフの起源を解明した書籍。John Neal Booksellerにて取扱あり。

Writing & Illuminating, & Lettering

Writing & Illuminating, & Lettering

Edward Johnston. A & C Black; Revised Paperback edition. 1994

カリグラフィー全般を網羅した書籍。様々な版があってちょっとややこしいので注意。Pitman社版かA & C Black社版がオススメ。日本語版もある。

書字法・装飾法・文字造形

書字法・装飾法・文字造形

Edward Johnston, 遠山由美翻訳. 朗文堂. 2005

上記『Writing & Illuminating, & Lettering』の日本語版。

西洋書体の歴史

西洋書体の歴史―古典時代からルネサンスへ

Stan Knight, 高宮利行翻訳. 慶應義塾大学出版会. 2001

古代からルネサンスまでの書き文字の歴史と分析の書。『Historical Scripts』の日本語版。

Counterpunch

Counterpunch: Making Type in the Sixteenth Century Designing Typefaces Now

Fred Smeijers. Hyphen Press: second edition. 2011

書名や表紙の写真から活版関係の書籍と思われるかも知れないが、書体の内部の空間についての書籍である。

Letters of Credit

Letters of Credit: A View of Type Design

Walter Tracy. David R. Godine: first softcover printing. 2003

書店で偶々見つけて詳細も知らずに購入した書籍。あとから結構な名著だと知りチョット吃驚。現在は入手困難。

Designing Type

Designing Type

Karen Cheng. Laurence King Publishing. 2006

ラテン文字(ローマ字)の各文字ごとに書体間の特徴の違いなどを比較した書籍。実はラテン文字(ローマ字)だけでなく、数字・記号・符号までをも比較している。

Letter Fountain

Letter Fountain

Joep Pohlen. Taschen. 2011

欧文書体の歴史から始まって、ローマ時代からの書記についてや、活字書体時代に書体のあれこれなど。また代表的な36書体の特徴や歴史、テキスト組みのサンプルやその書体の代替書体まで掲載。また圧巻は「付録」と称されているもので、ここにはインデックスはもちろんのこと、書体メーカーの概説が記されていたりして、色々盛り沢山。手元に置いておくべき書籍。

Anatomy of a Typeface

Anatomy of a Typeface

Alexander S. Lawson. David R. Godine: fifth printing. 2010

定番書体の解説本。

About Alphabets

About Alphabets

Hermann Zapf. The MIT Press: paperback edition. 1970

Zapfさんの書体デザインの考え方を記した書籍。

Encyclopaedia of Typefaces

Encyclopaedia of Typefaces

W.Pincus Jaspert, W.Turner Berry, A.F.Johnson. Cassell Illustrated; 55th Anniversary edition. 2008

長らく重用され、評価の高い欧文書体見本帳の55周年版。

Typeface Catalog A–Z OpenType

Typeface Catalog A–Z OpenType

Linotype GmbH. 2011

Linotype・Monotype社・ITC社の書体が収録された書体見本帳。OpenTypeフォーマットの書体のみ収録。

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